2010年5月8日土曜日

薬屋は「しゃべり場」

いらっしゃいませ、薬屋です!

ご来店のお客様から新わかめをいただきました。
地元で取れた塩わかめです。

届けてくれたお客様は、よく話をされる方です。
ひとり暮らしの高齢者です。
主に聞き役にまわります。

聞き方がお気に召したのか、ご来店のたびにたくさんお話してくださいます。

お話をうかがうのも、仕事の一環です。
何気ない話の中には、生活習慣や性格・性質、病歴・家族歴などが隠れています。
お薬をお買い上げのときの服薬指導にプラスできることが、情報満載です。

それ以上に勉強になることがたくさんあります。
人生観からご近所の噂話まで。
勉強させていただいた上にいただきき物まで。
恐縮します。

独居高齢者にとっては、話すことがストレス発散だったり認知症予防だったり。
そういう認識をしっかりと持った高齢者の人もおいでます。

話すために、店まで出向いてきてくれるだけでも、運動にます。
足腰が弱らないように、お散歩の帰り道に回り道をして立ち寄ってくださる人もいます。

テレビは一方通行ですが、人と話をすることは双方向です。
それが脳にいいのだと、お客様が話してくださいます。

みんなが集うしゃべり場。
そんな店で、いいと思っています。

何の役にも立たないのではないかと思うこともあります。
人の話を聴くということ、その姿勢、何を発信しているのかを見つけるということ。
そんなところで、役に立っていればいいのだと思います。

都会の大きなドラッグストアにはできないことができます。
それも田舎の小さな薬屋です。

こんな差し入れは、売り上げが上がるより嬉しいご褒美です。
何かを形で表そうとしている、その気持ちが嬉しいのです。

またのご来店をお待ちしております。

0 件のコメント:

コメントを投稿