2010年7月5日月曜日

6年制薬剤師の実務実習

いらっしゃいませ、薬屋です。

先日、薬剤師会支部総会が行なわれました。
昨年の支部総会で、学校薬剤師が回ってきそうだったのですが……。
今年も回ってきませんでした。

相手先様(町教育委員会)があることなので、今年度いきなり当たるということは免れました。
管理薬剤師であるため、届けも必要になります。
管理薬剤師は他所で薬剤師として「副業」が、できませんから。

学校薬剤師(略称:がくやく)になると、小学校中学校の水質検査やふき取り検査があります。
さらには、薬乱(やくらん)と略されるお仕事も。

薬乱。
薬物乱用の略です。

正確には、『薬物乱用防止』活動。
略して、薬乱といわれています。

主に中学校が対象になりますが、生徒たちに薬物乱用防止のお話に出向きます。
大麻・麻薬・覚せい剤より先に、まずはタバコの害についてなど。

「タバコは20歳になってから」
などということは、決して言いません。

生涯吸わないに越したことはないのです。
だから、タバコの箱に書いてあるような健康被害のことから薬物中毒の話になります。

ニコチン中毒も、立派な薬物中毒です。
今年、薬乱の講演をされる先生は、禁煙したようです。

県警の車両もやってきます。
薬物乱用防止の資料や、可愛い色や形のMDMA(覚せい剤と似た化学構造を有する薬物)サンプルが展示されているらしいです。

中学での講演会に、実習中の薬剤師の卵が参加するそうです。

隣町の調剤薬局に薬剤師の卵が来ています。
今年から始まった実務実習です。

薬剤師の業務は病院内の調剤だけではありません。
処方箋調剤をしている薬局の薬剤師、私のような調剤とは無縁の薬剤師もいます。
社会の中の薬剤師の活動として、店舗販売業に進む人もいるでしょう。
接客業という感じの薬剤師です。
開局薬剤師は、学校薬剤師を兼務することもあります。

実習生にはさまざまな薬剤師の活動を見て欲しいと思います。

1年目の実習生。
受け入れるほうも1年目です。

教師(教育実習)、社会福祉士(現場実習)というように、受け入れ側も年月を経て実習スケジュールが確立されてくることもあるでしょう。
大学側にしても、実習の心得や、実習計画書など、年月によって成熟してくることでしょう。

薬剤師会支部での実習に対する認識の低さを感じました。
これをクリア(単位修得)しないと国家試験受験資格がない、と学生は考えます。
現場には、そんな考えは希薄です。
認定実務実習指導薬剤師の先生以外は、まず認識していません。
4年生の学生さんの、いわゆる実習は職場体験的なものでしたから。

また、学生さんは社会人ではないという認識も低いようでした。
「何時に何処そこへ」で、来るだろう、と思っています。
100%来るとは限りません。

社会性のできていない学生さんは思ったより多く存在します。
大学側も把握していないかもしれません。

支部の薬剤師の先生方、薬剤師会、大学。
どれもが教育機関の意識が必要だと思いました。
よりより後進を育てるために。

またのご来店をお待ちしております。

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