2010年10月11日月曜日

さつま芋と便秘

いらっしゃいませ、薬屋です。

さつま芋の季節ですね。
新芋が出回っています。
さつま芋大好きな薬屋薬剤師は、新米よりも嬉しいかも!


ヤラピンと食物繊維

日本人の主食といえばコメですが、イモ類も炭水化物(糖質、デンプン、食物繊維)が豊富で主食になります。
食物繊維は、消化吸収されないので、腹持ちがいい主食ということになります。
さらに、カリウム、カルシウム、カロテン、ビタミンB1、B2、C、Eも白米より多く、野菜としての栄養素も兼ね備えているのがさつま芋です。

さつま芋を切ったときに、白い汁が出ます。
その白い粘液には、ヤラピン(ヤラッパ樹脂)という成分が含まれています。
ヤラピンは、腸の蠕動運動を促進して便秘予防効果があるといわれています。
ヤラピンは熱に強く、加熱しても変質しません。

さつま芋は、白米やじゃがいもと比べ、食物繊維が多いことでも知られています。
食物繊維は、便量を増やす働きがあります。
柔らかくて嵩高の便を作るには、水分が必要になります。
食物繊維は多くの水分を吸い込みます。

食物繊維を多く摂取して水分が不足すると、便が硬くなることがあります。
下痢をしたときに、便を形作るために食物繊維を勧める医師もいます。

石焼き芋が美味しいのは、加熱中に甘味成分が増すと同時に水分が減るからです。
食物繊維とヤラピンの相乗効果で、便秘の改善につながるさつま芋ですが、水分摂取もお忘れなく。

輪切りにして白い液体が出ているところを見れば分かりますが、皮に近い表面から約5mmのところに多く分布しています。
ポリフェノールも皮の近くに多く存在しています。
昔の人が「皮を剥かずに食べる」「皮のまわりに栄養がある」というのは、栄養素を無駄にしない効率のよい食べ方なのです。

★さつま芋 新芋―楽天市場★

お芋掘りのときには、ヤラピンがヤニとか灰汁(あく)とか言われて、嫌われます。
手につくとなかなか取れません。
お芋掘りのときにはお気をつけください。

またのご来店をお待ちしております。

0 件のコメント:

コメントを投稿