2010年11月17日水曜日

専門家よりも友の言葉

いらっしゃいませ、薬屋です。

「アリナミンってどんなん?」
先日、そんなご相談(?)のお客様が来店されました。

「みなで、○○ショッピングセンター行ったときに、みな買いよった」
『みな』も口癖です。

行った人みんなを指す訳ではありません。
ひとり以上で、必ずしもふたり以上とは限りません。

どんな症状で飲んでいるかも知らずに、『みな』が飲むものは信用しています。
だから、『みな』が飲んでいるものが気になるようです。

このおばちゃんは、専門家や薬屋薬剤師より『みな』の信者です。

「目・肩・腰に効く薬ですよ」
から始まって、ひととおりアリナミンEXの説明。



「肩が凝るんよ。目も疲れてな」
というのが、「目肩腰」と聞いて以降のお客様の主訴です。

「キツイで?」
何と比較して、何を基準にキツイとおっしゃるのか。
人によったら、胃腸の症状が出る人も……。

「ほな、キツイな」
アリナミンAに比べるとEXのほうが量はたくさん入って……。



「ほなキツイな」
余った分はおしっこに出ますから……。

「肩が凝って、目が疲れて」
ではEXのほうが症状に……。

「キツイで?」
話はループします。

このお客様(おば(あ)ちゃん)、人の話を最後まで聞きません。
必ず途中でさえぎられます。

かなりキツイループが始まりました。

3・2・1( ̄へ  ̄ 凸

「副作用のない薬はありません。
キツイって言っても、症状を抑えるのと副作用が出るかもしれないのとの天秤です。
100人、1000人、10000人いれば、合わない人もいます。
必ず出るものでもありません」

最後まで、言い切りました。。。
接客態度としては、よいものではありませんけれど。

先ほど、先日のアリナミンEXおばちゃんが来店されました。

キャベジンとアリナミンAを指名で買っていかれました。
相談より、指名買いのほうが楽チン。
やっぱり納得してないようです。

おばちゃん曰く「気のもん」。
知っている薬を納得して買ったら、『なんにでも』効くそうです。
(薬剤師としてどうかとも思うけど……)

またのご来店を……、お待ちしております!