2010年12月31日金曜日

3が日は店休です

いらっしゃいませ、薬屋です!

田舎の薬屋は、都会のドラッグストアとは事情が違います。
年末は31日に午前中だけ営業です。
午後からはお正月休みに入らせていただきます。

この町の商店の人たちは家族経営の個人商店です。
ひとりで経営されている店もあります。
この町の人たちは、昔ながらに商店もお正月休みだと思ってくださいます。

私が物品販売業に身をおいたのは、1989年夏です。
大手のドラッグストアでした。
消費税導入が、その年の春だったので、導入前のバタバタも、導入直後の閑古鳥も知りません。

そんなころの営業時間は、10:00~19:00でした。
競合店が出現して、やがて10:00~20:00になりました。
月に2~3回あった店休日も、やがては、メンテナンスのための年2回だけに。
元日営業も始まり、スタッフのローテーションを組むのに苦労する日々になりました。
みんなお正月には休みたいものです。

田舎に引きこもって、田舎で小さな小さな店を出したのは、2004年。
田舎では、日曜日に休みの店も多いです。
田舎では、3が日休みは当たり前の時代が、いまだに続いています。
食料品店以外は、化粧品屋も、金物屋も、食堂も、衣料品店も、電器屋も、自転車屋も、3が日は休みです。

いつの時代の話だ? と言われそうだが、それが私の暮らす田舎の常識です。
郷に入りては郷に従え。

個人商店主は、休めば休むほど、自分の首を絞めることにもなります。
薬屋も、自分の首を絞めない程度に、休ませていただきます。

よいお年をお迎えください。

来年もご来店をお待ちしております。

田舎の薬屋スタッフ一同

2010年12月27日月曜日

屠蘇散

いらっしゃいませ、薬屋です。

日曜日は定休日でした。
田舎の個人店舗は、日曜日にお休みというのは、よくあることです。

月曜朝に出勤すると、普段は感じられないような店のにおいを感じました。
主に薬品のにおいです。

今朝は格別強い匂いがします。
原因は、屠蘇散です。
薬屋の年末の風物詩です。



お正月のお屠蘇の素です。
前日に清酒に浸して、3が日のお祝いに杯を廻し一家の健康を祝うものです。
ティーバッグになっているので、とっても便利に使えます。

香りの強い生薬が配合されています。
西日本に残っている中国唐代の風習で、日本には平安時代に始まったといわれています。

¥100~¥120-で売っています。
お近くの薬屋でお求めください(笑)

そんな屠蘇散の匂いもあと5日。
いよいよ年末です。

またのご来店をお待ちしております。

2010年12月15日水曜日

いわゆる風邪

『カゼを引く』……喉が痛かったり熱が出たり鼻水が出たり鼻が詰まったり咳が出たり。
そんな症状が出たら、『総合感冒薬』を買い求めて、飲みます。

いらっしゃいませ、薬嫌いの薬屋です。

『総合感冒薬』のなかの、鼻の症状を抑える成分だけを取り出したのが、『鼻炎薬』。
咳止めの成分だけを取り出したのが。『咳止め薬』。
熱・痛みに効く成分だけは、『鎮痛剤』。
それらが混じっているのが『総合感冒薬』になります。

風邪のときでも、鼻だけの症状なら鼻炎薬でOKです。

風邪の症状が改善しても、体力が落ちているため咳だけが残ることがあります。
そんなときは咳止めでOKです。

頭痛や発熱だけなら鎮痛剤でいいのですが、感染症(風邪)のときには、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリンの単味かその組み合わせがいいです。
アスピリン(アセチルサリチル酸)、エテンザミドは避けます。

薬屋で相談すればいろんな質問の後、選んでくれます。

総合感冒薬の副作用のひとつである眠気。
鼻の症状に効く抗ヒスタミン剤の副作用が眠気です。
風邪薬服用時の車の運転などは避けなければなりません。

飲酒運転を非難するなら、薬物服用時の運転も非難されるべきです。



改源 は眠くなる成分(抗ヒスタミン剤)が配合されておりません!



パブロン50は眠くなる成分が入っていません!

不思議なことに、眠気を嫌う人ほど、鼻の症状が強いように思うのですが……。

それ以外に含まれる成分で、炎症を抑える成分には、卵から作られたものがあります。
鶏卵アレルギーのある人は、薬屋でその旨を告げるようにしてください。


そんな薬の組み合わせの総合感冒薬。
『風邪を治す』ものではありません。
風邪の症状を抑えるものです。

不快な症状を抑えている間に、ゆっくり休養し、栄養を摂り、免疫力を高めて自分で治すのです。

風邪のときには仕事を休む努力とじっと寝ている根性にご飯を作ってくれる愛情が加われば最強です。
薬嫌いの薬屋の出る幕はありません。

でも、薬は相談できる薬屋で!

またのご来店をお待ちしております♪

2010年12月8日水曜日

年末年始休業のご案内

いらっしゃいませ、薬屋です。

月末締めの請求書が届く月初の1週目末。
11月吉日と記されたハンピラが請求書に同封されてきます。

『年末年始配送、休業のご案内』です。
今年も後わずかになり何かとご多忙のことと……。

実感が湧いてないんですど。

当店の年末年始休業は、3が日と日曜日。
年末の31日は、午前中営業となります。
世間の大多数よりは少ないですが、都会の物品販売業と比べると、長いです。

お取引先の問屋さん。
6日間ぐらいなら、かわいいものです。

これから送られてくるメーカーさんは、おそらくべったり10日間、配送はないと思われます。

田舎では、ほとんどが個人店舗です。
年末になると、「今日は、店、開いてますか?」と電話確認がきます。
30日には確実に電話が鳴ります。
年始の3が日が休みというのは、自明のことなのです。

またのご来店をお待ちしております。

2010年12月4日土曜日

冬にも水分補給

いらっしゃいませ、薬屋です!

地域限定超ミニコミ誌にコラムを書いています。
対象は地域の人々、4割は高齢者です。
大きなテーマはメタボリックシンドロームです。

月に1度しか書いていませんが、ときどきブログにUPしたいと思います。

~健康情報~

♪いつだって~忘れない kiosk は駅の中~
友人がNHKのど自慢で「踊るポンポコリン」を唄ったことがありました。
♪そんなの常識~ と思っている駅のkioskも、駅の外でのコンビニ化が進んでいます。
(田舎じゃkiosk もありませんけどね)
常識とは常に認識を新しくすることなのかもしれません。
ちなみに、kioskですが、キオスクではなくキヨスクと読みます。

ふた昔前の高校球児など、汗をかいても水はダメというのが常識でした。
ひと昔前から、水分補給は当たり前。
熱中症を防ぐため、夏の水はまさに命の水です。

さて、なぜ真冬に水分補給の話かというと、冬の水も「命の水」だからです。
・コタツで転寝して喉が渇いた
・電気毛布はパジャマが汗で湿る
そんな経験はありませんか? 
玉の汗だけが汗ではありません。
冬でも、皮膚から水分が失われています。

夏でも冬でも、水分補給をしないと血液がねばくなり、血管が詰まりやすくなります。
動脈硬化・心臓病・脳血管障害がある人にとっては、まさに「命の水」といえるでしょう。
入浴時には特に注意が必要です。
お風呂で温まれば汗をかきます。
浴槽への出入りや、脱衣所と風呂場の温度差で、血圧が変動し、血管に負担が掛かります。

「夜、水を飲むとトイレが近くなるから」と、水を控えていませんか? 
寝ている間に汗をかくと、ますます血液はねばくドロドロになっていきます。
夜のトイレが気になる人は、夕方以降のお茶・コーヒーを控えましょう。
お茶などに含まれるカフェインは、おしっこを出やすくします。

入浴前後、朝起きたとき、食事の後、口が渇いたときなど、冷たいのがイヤな人はぬるま湯でもいいのです。
――水分補給を忘れずに!――
 注)腎臓病・心臓病などで、水分摂取の制限を指示されている人は、病院でご相談ください。

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こんな感じで書いています。

またのご来店をお待ちしております。