いらっしゃいませ、薬屋です。
薬屋とは因果な商売で、一言で言えば、『人の不幸を喜ぶ』商売でもあるわけです。
スギ花粉が多い年には薬が売れます。
内服薬のみならず、目薬だ、マスクだ、鼻洗いだ、ゴーグルだ、なんだかんだといろいろと。
風邪が流行れば薬が売れます。
予防には、うがいだ、手洗いだ、マスクだと、少しでも役立つものをご提案します。
怪我をすれば消毒だ、ガーゼだ、塗り薬だ、絆創膏はあるのかだと訊くのは、1回のご来店で済むように。
久々にご来店のお客様などに、
「ご縁がないのが元気な証拠」
などと、やや自虐的な言葉を、心を込めて言ってみたりする薬屋薬剤師です。
過去の病歴を知っている人には、安易に言うことができない言葉が、
「お元気ですか?」。
気管支の弱い高齢者、腰痛がひどい高齢者、体調不良を訴えていた高齢者……。
そんな常連様がしばらく見えないときには、入院していることも多いのです。
ご来店されていたころよりも、さらに悪くなっているから、ご来店できないのです。
久々にご来店の高齢者のお客様とは、ひといき話をしたうえでなければ、訊けないのが、「お元気ですか?」なのです。
もっと長期間ご来店がないお客様の場合は、福祉施設へ入ったか、子どもさんの許へ行かれたか、あちらに逝かれたかということもあります。
そういうことは、のちに人のうわさで知ることになるのですが……。
やっぱり、因果な商売ですよね。
本日、決算棚卸です。
最近ご来店の間隔が開いているおじいちゃま(89歳)が唯一のヘビーユーザーという商品が、在庫過多になっていました。
またのご来店をこころよりお待ちしております。
2011年9月30日金曜日
2011年9月29日木曜日
栄養素の補給には海の恵みと大地の恵み
いらっしゃいませ、薬屋です。
前回、サプリメントについて「基本は食事」だと書きました。
今日はその続きです。
食事から摂る栄養素を、桶に例えてみます。
縦の板が、それぞれ個別のビタミンやミネラルに相当します。
ビタミンやミネラルの充足率がその板の長さです。
桶に溜まる水が、「元気」。
ビタミンA、B群、C、D、……それぞれが満たされていても、ミネラルの亜鉛が不足していたとしましょう。
亜鉛に相当する板が短いので、水はそこまでしか溜まりません。
ビタミンB1が200%満たされていても、「元気」が200%充填できるわけではありません。
だったら、マルチビタミンミネラル的な総合サプリメントがいいのかというと、必ずしもそうではありません。
ビタミンとして、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、 ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12 、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC。
無機質(ミネラル)として、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、亜鉛、クロム、モリブデン。
栄養所要量が示されているものだけが、ビタミンミネラルではありません。
微量ミネラルといわれる体を構成するミネラルの、ストロンチウムやコバルト、ルビジウム、バナジウム……、そんなミネラルは?
ヒ素、鉛、水銀、カドミウムなんて聞くと、少し怖い気がする人もいらっしゃるでしょう。
そんな微量ミネラル全てをサプリメントで補おうなんて考えないほうがいいのです。
過剰摂取になることもあります。
レアメタルで価格高騰してるものも人間の体には入っています。
野菜、海藻、海水から作るミネラル塩のほうが、レアメタルやサプリメントより安くてお手軽だと思ういますよ。
サプリメントに頼りすぎて、日常の食生活を見直さないと、桶はいつまでも板が抜けたり短かったりする状態のままです。
そこへ特定のビタミンだけを摂取しても、「効果が実感できない」ということになります。
薬屋では、サプリメントを全て否定しているわけではありません。
「基本は食事」だということを申し上げているのです。
海水には多くのミネラルが含まれています。
緑黄色野菜にも多くの栄養素が含まれています。
高齢者や食事量が少ない人には、それらを原料としたサプリメントをお勧めすることもあります。
またのご来店をお待ちしております。
前回、サプリメントについて「基本は食事」だと書きました。
今日はその続きです。
食事から摂る栄養素を、桶に例えてみます。
縦の板が、それぞれ個別のビタミンやミネラルに相当します。
ビタミンやミネラルの充足率がその板の長さです。
桶に溜まる水が、「元気」。
ビタミンA、B群、C、D、……それぞれが満たされていても、ミネラルの亜鉛が不足していたとしましょう。
亜鉛に相当する板が短いので、水はそこまでしか溜まりません。
ビタミンB1が200%満たされていても、「元気」が200%充填できるわけではありません。
だったら、マルチビタミンミネラル的な総合サプリメントがいいのかというと、必ずしもそうではありません。
ビタミンとして、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、 ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12 、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC。
無機質(ミネラル)として、カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、亜鉛、クロム、モリブデン。
栄養所要量が示されているものだけが、ビタミンミネラルではありません。
微量ミネラルといわれる体を構成するミネラルの、ストロンチウムやコバルト、ルビジウム、バナジウム……、そんなミネラルは?
ヒ素、鉛、水銀、カドミウムなんて聞くと、少し怖い気がする人もいらっしゃるでしょう。
そんな微量ミネラル全てをサプリメントで補おうなんて考えないほうがいいのです。
過剰摂取になることもあります。
レアメタルで価格高騰してるものも人間の体には入っています。
野菜、海藻、海水から作るミネラル塩のほうが、レアメタルやサプリメントより安くてお手軽だと思ういますよ。
サプリメントに頼りすぎて、日常の食生活を見直さないと、桶はいつまでも板が抜けたり短かったりする状態のままです。
そこへ特定のビタミンだけを摂取しても、「効果が実感できない」ということになります。
薬屋では、サプリメントを全て否定しているわけではありません。
「基本は食事」だということを申し上げているのです。
海水には多くのミネラルが含まれています。
緑黄色野菜にも多くの栄養素が含まれています。
高齢者や食事量が少ない人には、それらを原料としたサプリメントをお勧めすることもあります。
またのご来店をお待ちしております。
2011年9月27日火曜日
基本は食事です
いらっしゃいませ、薬屋です。
「サプリが多すぎて何を飲めばいいか分からない」
という声があります。
「そもそもサプリメントが必要なの?」
と、問い返してみます。
そんな薬嫌いの薬屋です。
食事をしっかり摂っていれば、サプリメントは必要ないものです。
Supplement とは食事を補う=栄養補助食品のことです。
つまりは、「基本は食事」ということですね。
それでもサプリメントの必要性を感じたら、専門家に尋ねればいいのです。
薬屋薬剤師が過去に勤務していたドラッグストアでは、薬剤師のみならず、管理栄養士もいました。
相談客、接客、専門性に特化した店である個人店舗では、相談上手でなければ生き残っていけません。
価格でドラッグストアに対抗できないなら、同じ土俵で戦わないことです。
ダイエットやメタボリックシンドローム、カロリー摂取のコントロールをしなければならない病気などで、思うように食事ができない人がいらっしゃいます。
そうでなくても、カロリーは満たしているのに、必要栄養素が不足しているいわゆる栄養失調に陥っている人もいらっしゃいます。
スポーツなどで、ある種の栄養素を補わなければ消費が激しい場合もあります。
そんなときのサプリメント。
相談客様の中には、健康維持のための摂取量と、治療のための摂取量を混同している人も見受けられます。
たくさん摂ればいいってものじゃありません。
よくビタミンEを引き合いに出して説明します。
ビタミンEの日本人栄養所要量(厚生労働省)は、8~10mg。
ところが、肩こりや冷え性などの末梢血行障害の治療に使われるのは、300mgです。
食事で摂取可能な量の30倍の量を食べようとすると……。
メタボの心配が出てきますね。
そんなときにはビタミン剤による摂取をお勧めします。
またのご来店をお待ちしております。
「サプリが多すぎて何を飲めばいいか分からない」
という声があります。
「そもそもサプリメントが必要なの?」
と、問い返してみます。
そんな薬嫌いの薬屋です。
食事をしっかり摂っていれば、サプリメントは必要ないものです。
Supplement とは食事を補う=栄養補助食品のことです。
つまりは、「基本は食事」ということですね。
それでもサプリメントの必要性を感じたら、専門家に尋ねればいいのです。
薬屋薬剤師が過去に勤務していたドラッグストアでは、薬剤師のみならず、管理栄養士もいました。
相談客、接客、専門性に特化した店である個人店舗では、相談上手でなければ生き残っていけません。
価格でドラッグストアに対抗できないなら、同じ土俵で戦わないことです。
ダイエットやメタボリックシンドローム、カロリー摂取のコントロールをしなければならない病気などで、思うように食事ができない人がいらっしゃいます。
そうでなくても、カロリーは満たしているのに、必要栄養素が不足しているいわゆる栄養失調に陥っている人もいらっしゃいます。
スポーツなどで、ある種の栄養素を補わなければ消費が激しい場合もあります。
そんなときのサプリメント。
相談客様の中には、健康維持のための摂取量と、治療のための摂取量を混同している人も見受けられます。
たくさん摂ればいいってものじゃありません。
よくビタミンEを引き合いに出して説明します。
ビタミンEの日本人栄養所要量(厚生労働省)は、8~10mg。
ところが、肩こりや冷え性などの末梢血行障害の治療に使われるのは、300mgです。
食事で摂取可能な量の30倍の量を食べようとすると……。
メタボの心配が出てきますね。
そんなときにはビタミン剤による摂取をお勧めします。
またのご来店をお待ちしております。
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