2010年5月1日土曜日

薬屋・薬剤師の守秘義務

いらっしゃいませ、薬屋です!
明日から3連休の薬剤師です。

自分のことを「おばちゃん」というおばちゃんがご来店。

「●●地区名の人が、タケダの漢方胃腸薬の便秘薬、買いに来なんだで?」
どうやら「タケダ漢方便秘薬」のことのようです。
「お客さんがどちらの人やいうんは、よう知らんのですよ」
まだこの町で店をはじめてほんの数年の新参者です。

「あのな、おばちゃんのきょうだいなんよ。コーラックやったら効き過ぎるんやと、来なんだで?」
「便秘の薬は人によって効き目が違いますもんね」
「あのな、●●に住んどるきょうだいなんよ、来なんだで?」
「今日のことですか?」
「いや、いつかわからんけど、●●のきょうだいなんよ、来なんだで?」
「便秘の薬は、たくさんの人が買いに来られるから、分からんわ」
「あのな、漢方の便秘ぐすりよ。●●のおばちゃんのきょうだいよ」

(5分以上経過)

「薬屋は、誰が何を買うたは、人には言えんのですよ」
「おばちゃんのきょうだいなんやけどな」
「誰が誰かようわからんしな、誰が何買うたとか言うたらいかんのよ」
「言うたらいかんの、きまりがあるんじゃ」
「法律があるんですよ」
「いやーぁ、法律!」
「医者も看護師も役場の人も、法律があるんですよ」
「ヘルパーさんも誰にでもしゃべたらいかんって言よったわ」

別のお客様がご来店。
救われました。

話の始めから、守秘義務を振りかざすのはどうかと思います。
その結果、こういう会話になりました。
おばちゃん、強力です。
でも最後まで、おばちゃんのきょうだいが男性だか女性だかうかがえませんでした。

薬剤師は、薬剤師法でなく刑法第134条で秘密漏示が裁かれます。

そういう理由がプロフィール欄の記載になります。

毎度ありがとうございます。
……今日はどうして「またのお越しを~」でないのでしょうね。

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