2010年5月7日金曜日

なにさま?!な薬屋

いらっしゃいませ、薬屋です!

前の会社では、毎年のように新入社員が配属され、育ったころには他店へ巣立っていくという、現場の人事教育担当でした。

配属された新人に一番に教えること。
「顔と体が資本です!」

いったいどんな職種なんでしょうね^^

ドラッグストアで売っているものを思い浮かべてください。
薬、化粧品、健康食品、衛生材料、ヘアケア用品、ベビー用品、介護用品……。
扱っている商品のことは知っていなければなりません。
そしてそれらを使っていれば、使用方法の説明に説得力と分かりやすさが加わります。

ごく一般的なお嬢さんなら、
「あら、キレイなお肌してるわね」と言われたら、
「いえいえ、そんなことございません」と言うでしょう。

薬屋ではそんなときに、すかさず
「ありがとうございます」と言える教育をしています。

否定したとしましょう。
「どこの化粧品使っているの?」と聞かれたら、お奨め品の紹介ができなくなります。

「いつも元気だね」
「きれいな髪ね」
「今日の口紅、素敵だわ」
そんな、お褒めの言葉には、常に
「ありがとうございます!」

咳をしていては、風邪薬や咳止めの薬を売るときに困ります。
充血した目では、目薬は売れません。
ニキビができたら、反対側の顔しか、お客様には見せないつもりで。
清潔で、体臭、口臭にも気をつけなければなりません。

化粧品の新商品が出たら、必ず一度は試してみます。
販売コンテストが企画された制度化粧品などは、タレント使用色でフルメイク。
推奨している健康食品の味や飲み方は、「人体実験」で経験します。
体を張って覚えます。

まさに顔と体が資本です。

そうやって育てた販売スタッフ。
他店に送り出すときには、「嫁に出す」という表現がぴったりです。

「向こうのお姑さんのすることを見て、同じようにしていればいいの」
「前はこうだったって、簡単には口にしないの」
「同じようにできるようになってから、もっと合理的な方法を提案するのよ」
「同意を得てから、やって見せて示すこと」
などなど。

そうやって育てた販売スタッフ。
やたらと結婚する平均年齢が高いのです。
仕事ができるから、フルタイムで働いているから、出会いがないから、ということもあります。

でもどうやら、コンパで
「きれいだねー」
「ありがとー」
を、やってしまい、男性が引いてしまうらしいのです。

タレントさんでは、あるらしいですよ。
「ありがとうございます」って。

またのご来店をお待ちしております。

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